経済学から見た「働いたら負け」の理由

「働けど働けど生活が豊かにならない」

お金持ちはほとんど労働をしていないのにお金が増えているにも関わらず、あなたは働いても働いてもお金が貰えない…。

こう考えると確かに働いたら負けなのでは?と思う方もいるでしょう。

実はお金持ちの子どもはお金持ちになってしまうという生まれた環境による格差は、経済学で論理的に説明されています。

今回はその経済学で重要な意味を持つ「r>g」という式を用いて、働いても生活が豊かにならない理由について解説しようと思います。

rは投資収益、gは労働収益

「r>g」の式についてですが、この式はピケティという経済学者が

「資本収益(r)が経済成長率(g)よりも常に高い状態にある」

ことを世界で初めて証明したものです。

言葉が難しいので、まずは「r」と「g」それぞれについて簡単に説明しましょう。

「資本収益(r)」は株式や不動産などのあらゆる「資本」から得られる利益を指し、例えば株式なら配当金、不動産ならマンションの家賃収入などが含まれます。

つまり持っているお金を投資することによって得られる利益の割合が資本収益「r」です。

「経済成長率(g)」については経済の成長というとイメージしにくいですが、会社の成長つまりあなたの給料が増える割合と考えればイメージしやすいでしょう。

例えば高度経済成長期のように日本全体の経済が成長すると、働いている人々の給料も似たような感じで上がっていきます。

この給料が上がる割合が経済成長率「g」に当たります。

お金持ちが投資をするワケ

「r」と「g」それぞれ示すものが分かったところで「r>g」の式の話に戻ります。

実はこの式は今の社会の構造上、あなたがどんなに頑張って働いて給料を得たとしても、投資によって得られる利益のほうが大きくなることを証明した恐ろしい式なのです。

例えば投資してお金が増える割合(r)を10%、労働によって得られる給料の割合(g)を5%とします。

1億円持っているお金持ちはその金額を投資にあてることで年間10%、つまり1000万円が何もしなくても増えます。

一方貧乏人はそもそも投資するためのお金が少ないので、仮に10%の収益を得られたとしても金額は微々たるものになるでしょう。

またその人が月収20万円で働いているなら、どんなに頑張って働いても翌年の月収は21万円です。

あなたの頑張りが全く反映されないわけではありませんが、いくら頑張っても今の社会構造では投資している以上のお金を得られないことが証明されたのです。

だからお金持ちは労働で賃金を得ようとするのではなく、お金を動かすことによって入ってくる収益を得ようとするのです。

投資を学ぶ重要性

勘違いしないでほしいのですが、僕は貧乏人がこの先もずっと貧乏であり続けるから金持ちになる夢は諦めろ!と言っているわけではありません。

重要なことは「r>g」が証明されてしまったことを受け止めた上で、今後どのように対処すればいいかを考えて行動することです。

例えば、現状で労働収益(g)を得る術しか持っていないのであれば、資本収益(r)つまり投資で得られる収益について学ぶのもいいでしょう。

僕の弟子の子たちにはバイナリーオプションやFXをメインで教えていますが、投資に関することについても教えています。

労働収益より投資収益が多くなることが証明された今の社会で投資について学ぶことは重要というよりもはや必須と言えるのではないでしょうか?