クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングは新しいプロジェクトのための資金を、ネットを通じて不特定多数の人々から援助してもらうしくみです。

例えばバンドグループがライブハウスを借りるための資金や、CDをリリースするための資金をクラウドファンディングでやり取りができます。

最近では大きなプロジェクトでなくとも、個人レベルでクラウドファンディングを利用できるサービスも登場しています。

今回はあまり知られていないクラウドファンディングのしくみや特徴について分かりやすく解説します。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングは「Crowd(群衆)」と「Funding(資金調達)」という言葉を掛けあわせた造語で、簡単に説明すると募金に近いものです。

しかし通常の募金とは少々異なり、クラウドファンディングは基本的にお金を提供した人に何かしらの形で見返りがあります。

クラウドファンディングを利用した例


例えばオシャレで落ち着いた雰囲気のカフェを作りたいAさんがいて、彼にはカフェをオープンするお金がなかったとします。

Aさんはカフェを立ち上げるための資金を集めるために、クラウドファンディングで資金の援助を呼びかけます。

ただ募金を呼び掛ける際に「カフェがオープンしたら募金してくれた人にクーポン券を配布する」という特典をつけてあげます。

特典がついていると「カフェができたら自分も利用してみたい」と考えた近所の住人などが、クーポンも手に入るなら募金してみよう!となるわけです。

そしてカフェがオープンできたら、資金を提供してくれた人々にお返しをします。

クラウドファンディングは不特定多数の人々から協力を得るわけですから、一人一人が数千円だったとしても人数が多ければカフェを立ち上げることも可能なのです。

3種類のクラウドファンディング

クラウドファンディングは主にお返しの形によって3種類のタイプに分けることができます。

①購入型

1つ目は購入型と呼ばれるもので、新しいサービスや商品開発のために資金を提供し、その対価としてサービスを受ける権利や製品を受取れるクラウドファンディングです。

さきほど紹介したカフェの例が購入型にあたり、資金を援助してくれた人にカフェを利用できる権利をお返しとして渡すことを条件に資金提供を呼びかけています。

②投資型

2つ目は投資型で、資金を提供した人は提供先のプロジェクトが成功すれば配当としてお返しを受取れるクラウドファンディングです。

購入型に似ていますがお返しとして受取れるものが製品やサービスではなく、金銭である点で異なります。

投資型は受取ることのできるお返しがプロジェクトの成功度合いによって左右されることが多く、プロジェクトが不調であれば受取れなくなるリスクもありますので注意が必要です。

③寄付型

3つ目は寄付型で、提供した資金に対する見返りを求めないタイプのクラウドファンディングです。

多くのクラウドファンディングでは見返りがあるのに対して、寄付型はないので最も募金に近いタイプと言えるでしょう。

しかし中には悪意を持って資金を集めている団体もおり、何も成し遂げることなくお金を持ち去ってしまう事件も起きています。

お返しがないとはいえ、提供資金を悪用されるのは気持ちのいいものではありませんから、提供先がどのような団体かはしっかり把握してから提供することをオススメします。

どのように利用できる?

ではクラウドファンディングがどのように利用できるのかを、資金を提供する側の目線に立ち4つのステップに分けて説明しましょう。

ここではクラウドファンディングサービスを行っている「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を例に挙げて解説します。

①プロジェクトを選ぶ

CAMPFIREのサイト上にはプロジェクトが並んでおり、資金を提供する人はネットショッピング感覚でプロジェクトを選べます。

選べるプロジェクトの種類はさまざまで、ビジネスやテクノロジーはもちろん、音楽やマンガといった身近なものもあります。

(CAMPFIREより参照)

一例として音楽であればライブをするための費用を募っていたり、マンガであれば作品を出版するための資金を集めていたりするので、あなたが応援したいと思ったプロジェクトを選んでもいいでしょう。

②資金を提供する

興味のあるプロジェクトを選んだら、そのプロジェクトを応援するために必要な額がいくらかを確認しましょう。

また提供したことへのお返しの有無、そしてお返しがあるならばどのような形でお返ししてもらえるのかも確認します。

問題がなければ資金を提供するわけですが、CAMPFIREの場合支払い方法はクレジットやコンビニ払い、ビットコイン払いなど複数あります。

③プロジェクトが成立するか

資金を集める側はいくら集めたいかを提示しますが、あなたが支援したプロジェクトが目標金額に届かず成立しないこともあるでしょう。

プロジェクト内容にもよりますが仮に目標額へ達しなかった場合、提供された資金は基本的に返金され、資金提供したことによる特典もなくなります。

資金提供が済んでも放置するのではなく、最終的にプロジェクトが始動したかどうかまで注目しましょう。

④リターンを得る

目標額に達した場合はプロジェクトがスタートし、その後の開発がうまくいけば特典を得ることができます。

またプロジェクトによっては目標額に達した時点で特典を得られるものもあります。

例えばキングコング西野さんが行っているクラウドファンディングの特典は、彼が開く絵の個展を鑑賞できる権利です。

(CAMPFIREより参照)

メリットでもお伝えしましたがリターンはプロジェクトごとに異なるため、いつどうやって何を受け取れるかはプロジェクトを選ぶ段階で確認しておきましょう。

クラウドファンディングで復活したショー

ここでクラウドファンディングが成功した例をご紹介したいと思います。

有名なクラウドファンディングと言いますと、ホリエモンの宇宙事業開発やキングコング西野さんの個展などがありますが、福岡県のスペースワールドもその一つです。

2017年12月にスペースワールドが閉園するにあたって、営業最終日にかつて絶大な人気を集めていた花火大会が一夜限りで復活するそうです。

スペースワールドは花火大会を開催するための費用を1500万円を目標にCAMPFIREで募っていました。

残念ながら期間中には目標額に達しませんでしたが、不足分を会社が負担する形で花火大会が決行されることが決まっています。

(CAMPFIREより参照)

提供する額の違いによって受けることができる特典も異なり、一口3万円であれば花火鑑賞チケットに加えて12月中は何度でも入園できる権利を得ることもできます。

クラウドファンディングという名のショッピング

いかがでしたか?クラウドファンディングの特徴やタイプ、また一般的にどのように利用されているかは理解できましたか?

クラウドファンディングは「フィンテック」と合わせて解説されることが多いため、難しいものと捉えている方も多いかもしれません。

しかし購入型のように買い物感覚でできるものや、投資型であったとしても少ない額から取り組めるものもあります。

また寄付型で身近なプロジェクトを見つけることができれば、応援も兼ねて少額でも募金感覚で提供してもいいでしょう。

クラウドファンディングを難しいものと感じていた方も、新感覚の買い物として捉えてみれば親しめるかもしれません。