「これだからゆとりは」というのは思い込み?

「これだからゆとり世代はダメなんだよ」

2010年頃まで実施されていたゆとり教育を受けて育った世代を非難するときの言葉としてよく耳にする言葉です。一般的には「根性がない」や「やる気がない」と言われます。

しかしゆとり世代ではない、もっと上の年齢の人にも同様の人はいたはずですし、逆にゆとり世代の方が優れた人材も多くいると思われます。

それでも「ゆとり世代=使えない」という印象を持たれがちなのは何故でしょうか?この事象を理解するのに必要なキーワードが「確証バイアス」です。

今回は確証バイアスとは何なのか?そしてビジネスや社会に及ぼす影響とはどのようなものがあるかをわかりやすく説明していきたいと思います。

確証バイアスとは?

「確証バイアス」とは「とある思い込みがある人には、その考えを支持するような情報が目につきやすくなり、その思い込みをより一層強化してしまう偏見」のことです。「バイアス」は「偏見」を表す英語です。

冒頭の「ゆとり世代」も確証バイアスの典型例です。ある人の部下が大きな失敗を起こしたなどでゆとり世代の人に良いイメージを持たなくなったとしましょう。

その後テレビで「ゆとり教育の失敗」が取り上げられたり、ゆとり世代の別の人が些細な失敗をしたりすることで「これだからゆとりは」と偏見を強めてしまいます。

一方でゆとり世代の人が仕事で大成功を収めても、それは「そんなことは誰でもできる」という様に目に入らなくなります。

このように自分の持っている考えに近い物だけを受け入れ強めてしまうことが「確証バイアス」なのです。

「自分は偏見なんか持っていない」と考えているかもしれませんが、この確証バイアスはあなたのプライベートでも起こりうることと言えます。

映画、買い物、至るところで歪める

例えばあなたがどうしても欲しい、ただちょっと高いため買うかどうか迷っているものがあるとしましょう。その時、レビューや口コミを見ることはありませんか?

そうすると「買ってよかった!」という高評価の口コミを見て「やっぱり自分も買うべきだ」と思う一方で、「○○の点に問題がある」といった低評価の意見は「クレーマーか、無視しよう」と軽視してしまうこともあると思います。

これが一度良いと思った製品を正当化しようとする確証バイアスになります。さらにこれは購入後にも起きているのです。

とりあえず買ってしまったが本当に良い買い物だったのか?これを正当化するために、後からその製品を褒めるレビューを読む人が多いのです。

テレビで流れるCMといった広告は、たしかにその製品を買っていない人にPRする目的もありますが、もう一方で既に買った人に「広告が流れているから大丈夫」という安心感を与える目的もあります。

さらに確証バイアスはビジネスマンとして仕事をやっていく上でも存在を考慮しなければならないものと言えます。

誤った判断を与える確証バイアス

わかりやすく考えるために、あなたがパン屋さんを経営しているとしましょう。

あなたが経営しているパン屋はオープンから5年目で大繁盛しているため、これを機に2号店を隣の区に出店しようと考えます。

ここで「このお店はとても大繁盛しているし、5周年記念だから新店舗もきっとうまく行く」という確証バイアスが生まれると大変危険です。

「新しいお店の周辺は学校が多い」「駅から近い」といったプラスの側面に目が行く一方で、「客層が新店舗周辺は違う」「近くに既存の人気店がある」といったマイナスの情報が軽視されてしまうのです。

確証バイアスから抜け出すには?

人間には自分を安定した心理状態に置いておきたいという心理が働き、それが意見を変えさせないという確証バイアスに表れるのです。

心理の深い部分から生まれるものであるため、一度囚われると抜け出すことは難しくなってしまいます。

これを克服するためには、あなたの事業やあなた自身を客観的に評価してくれる外部の意見が重要となってきます。

そのようなアドバイスは自分の囚われた考えとはことなるものであるため、心地よいものではありません。

しかし外部からの助言を取り入れられるかが、あなたを確証バイアスに囚われて失敗してしまうかどうかを分ける分岐点となるのです。

あなたは「これだからゆとりは~」と言ってしまう頭の固い人にならないよう、柔軟に周りの意見を取り入れられる人になりましょう。

 

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